広告代理店で働いていると、一度はこう思うはずです。「こんなに働いているのに、なんで年収が上がらないんだろう」。
新卒から同じ広告代理店に15年いる僕も、何度も同じことを考えてきました。この記事では、広告代理店の年収が上がりにくい構造的な理由と、年収を上げるための現実的なルートを整理します。
この記事の結論
✓ 年収が上がらないのは、本人の頑張り不足より「業界と会社の構造」の影響が大きい
✓ 同じ業務を続けているだけでは、年数が増えても年収は伸びにくい
✓ 年収を上げるルートは「社内で役割を上げる」「スキルを足す」「場所を変える」の3つ
広告代理店の年収はどれくらい?
まずは相場感から。広告代理店の年収は、会社の規模による差がとても大きいのが特徴です。
転職エージェントのJAC Recruitmentの解説では、広告代理店の年収は20代後半で600万円台前半、30代後半で約800万円、50代以上で1,000万円超が目安とされています(JAC Recruitment)。ただしこれはハイクラス転職市場の水準で、中小規模の代理店ではもっと低いケースも多いです。
つまり「広告代理店の年収」とひとくくりにはできず、どの会社で、どんな役割を担っているかでまったく変わります。
広告代理店の年収が上がらない5つの理由
1. 会社の規模・利益構造で上限が決まっている
広告代理店のビジネスは、広告費に対する手数料やフィーが中心です。会社の利益率や規模が限られていると、どれだけ個人が頑張っても給与テーブル自体が上がりにくい構造があります。
2. 年次が上がっても「やっていること」が変わらない
年収が上がる人は、年数とともに担う役割と責任範囲が広がっている人です。逆に、同じクライアント・同じ業務を何年も続けていると、評価上は「経験年数が増えただけ」になりがちです。
3. 管理職ポストが詰まっている
日系の広告代理店は、役職に応じて年収が上がる会社が多いです。上が詰まっていると、実力があってもポストが空かず、年収が頭打ちになります。
4. 評価が「売上」と「社内調整」に偏りやすい
クライアントワーク中心の仕事は、成果が数字に表れにくい部分も多く、評価基準があいまいになりがちです。頑張りが給与に反映されにくいと感じる原因のひとつです。
5. 「代理店の中でしか通用しない経験」になっている
社内のやり方・社内の人脈に最適化しすぎると、市場価値(社外からの評価)が上がりません。年収交渉の材料がないので、上げようがない状態です。
年収を上げる3つのルート
ルート1:社内で役割を上げる
一番リスクが低い方法です。マネジメント、ディレクター、新規事業など「責任範囲が広いポジション」を自分から取りにいく。上司に「何ができたら次の等級に上がるのか」を具体的に聞いてみるのもおすすめです。
ルート2:市場価値の高いスキルを足す
デジタル広告の運用・データ分析・生成AIの活用など、どの会社でも評価されやすいスキルを足すと、社内評価にも転職市場にも効きます。AIスキルについてはDMM 生成AI CAMP 学び放題の評判記事でまとめています。
ルート3:場所を変える(転職)
同じ仕事でも、会社が変わるだけで年収が変わることはよくあります。とくに次の方向は、広告代理店の経験が評価されやすいです。
- 事業会社のマーケティング職(転職のポイントはこちら)
- コンサルティングファーム(MyVisionの評判記事)
- Web・IT企業のマーケ・営業職
転職先の全体像は広告代理店からの転職先6選で整理しています。
まずは「自分の年収が相場より低いか」を知る
年収が上がらないと悩んでいるなら、最初にやるべきは自分の市場価値を知ることです。転職するかどうかは、そのあと決めれば大丈夫です。
広告・マーケ職に特化したエージェントなら、職種の違いを理解したうえで年収相場を教えてもらえます。
コンサル転職で年収アップを狙うなら、コンサル特化のエージェントが選考対策まで手厚いです。
15年目の広告マンとしての本音
僕自身、年収が上がらない理由を「会社のせい」「景気のせい」にしてきた時期がありました。でも整理してみると、同じ場所で同じことを続けていたことが一番の理由だったと思います。
社内で役割を上げるにしても、外に出るにしても、まずは自分の現在地を知るところから。動くかどうかは、そのあとで十分です。
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