「広告代理店の営業って、外でつぶしがきくの?」
広告代理店の営業職(アカウントエグゼクティブ、アカウントプランナーなど)は、代理店の中で一番人数が多い職種です。そのぶん、「自分の経験は営業以外でも活かせるのか」と悩む人も多いと思います。
この記事では、新卒から広告代理店に15年いる僕の視点で、広告代理店の営業職から転職しやすい行き先と、評価されやすい経験を整理します。
この記事の結論
✓ 代理店営業の強みは「課題ヒアリング」「社内外の調整」「提案をまとめる力」
✓ 行き先は、事業会社のマーケ・Web/SaaSの営業・コンサル・他の代理店の4方向が中心
✓ 「売っていた」ではなく「クライアントの課題をどう解決したか」で語れるかが勝負
広告代理店の営業は、ただの「営業」じゃない
広告代理店の営業は、モノを売るだけの仕事ではありません。実際にはこんなことをやっています。
- クライアントの課題やKPIのヒアリング
- 社内のプランナー・クリエイター・運用チームを動かして提案をまとめる
- 媒体社や制作会社との調整
- 予算管理、スケジュール管理、トラブル対応
つまり、プロジェクトマネージャーとコンサルタントの要素を兼ねた仕事です。これをきちんと言語化できると、転職市場での見え方がガラッと変わります。
広告代理店の営業職から転職しやすい行き先
| 行き先 | 活きる経験 | 向いている人 |
|---|---|---|
| 事業会社のマーケ・宣伝 | 施策の全体像の理解、代理店のディレクション | 発注側として腰を据えてブランドに関わりたい |
| Web・SaaS企業の営業/カスタマーサクセス | 課題ヒアリング、提案、関係構築 | 営業は好きだけど扱う商材を変えたい |
| コンサルティングファーム | 課題整理、提案、プロジェクト進行 | 年収を上げたい、より上流に関わりたい |
| 他の広告代理店・制作会社 | 業界経験そのもの | 仕事は好きだけど会社の環境を変えたい |
事業会社のマーケ・宣伝
代理店営業は、クライアント側の担当者と毎日やりとりしてきた経験があります。発注側の仕事の進め方を知っているので、代理店を使いこなす側として評価されやすいです(詳しくは事業会社マーケへの転職、注意点は事業会社に転職して後悔するパターン)。
Web・SaaS企業の営業/カスタマーサクセス
IT・SaaS企業は、課題をヒアリングして解決策を提案する「ソリューション営業」を求めています。代理店営業の経験はそのまま通用しやすく、営業職のまま業界を変える選択肢として現実的です。
コンサルティングファーム
クライアントの課題を整理して提案にまとめる力は、コンサルでも評価されます。ただしケース面接など独特の選考対策が必要です(コンサル転職はきつい?)。
他の広告代理店・制作会社
「仕事は好きだけど、今の会社の給与や働き方が合わない」なら、同じ職種のまま会社を変えるのも立派な選択肢です。
職務経歴書で評価されやすい書き方
- 担当クライアントの業種と規模(守秘義務の範囲で)
- 担当予算の規模と、伸ばした実績(例:年間予算〇億円、前年比〇%)
- 課題 → 提案 → 結果 の流れで書いた代表事例
- チームを動かした経験(何人規模、どんな職種と連携したか)
「売上〇円を担当」だけだと、どの営業も同じに見えます。「クライアントの何を解決したか」まで書けると差がつきます。
広告代理店の営業職におすすめの相談先
事業会社のマーケ・宣伝や、別の代理店を視野に入れるなら、広告・マーケ・クリエイティブ職に特化したエージェントが話が早いです。代理店営業の職務内容を理解したうえで、行き先を提案してもらえます。
コンサルも選択肢に入れるなら、コンサル特化のエージェントでケース面接対策まで相談できます。
転職先の全体像は広告代理店からの転職先6選、エージェントの選び方は転職エージェント比較でまとめています。
15年目の広告マンとしての本音
代理店の営業は「何でも屋」と言われがちですが、裏を返せばいろんな職種の人を動かして、ひとつの提案にまとめる経験を積んできたということです。
自分では当たり前すぎて気づきにくいその力を、外の人の目で棚卸ししてもらう。転職するかどうかを決める前に、それだけでもやる価値はあると思います。

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