広告代理店に15年いる38歳の僕ですが、AIの台頭にびくびくしています。
「AIで広告代理店の仕事はなくなるんじゃないか」
そう考えているときもありましたが、最近はむしろワクワクするようになってきました。実際に僕自身もこの数ヶ月でAIの使い方が大きく変わってきているのを肌で感じています。
結論から言うと、仕事がなくなることはないと思っています。ただ、仕事の中身は確実に変わります。その変化に乗れるかどうかで、広告代理店としての、1人のマーケターとしての価値が大きく変わってくると思っています。
AIで広告代理店の仕事はどう変わるのか
「作業」から「戦略」へのシフトが加速している
広告代理店の仕事は大きく分けると「オペレーション(作業)」と「戦略・企画」の2つがあります。
今まではレポート作成・データ集計・入稿作業などのオペレーションに多くの時間が取られていました。これがAIによって自動化されていく流れが、業界全体で加速しています。
実際に、デジタル広告代理店のオプトは2026年5月、Anthropic社の「Claude Enterprise Plan」を全社導入し、AIエージェントによる広告運用の構造変革を本格始動したと発表しました。データ取得・集計・レポート作成・異常値検知などのオペレーション業務をAIが24時間体制で自動実行することで、人間のコンサルタントが顧客との戦略的な対話やマーケティング課題の深掘りに集中できる体制を構築するというものです。
また、広告代理店のイリアルでは、AIマーケティング支援ツールの導入により、マーケティング戦略の立案からプロモーション施策の実行までの業務工数を約3分の1に削減。新人でも質の高い企画・施策を短期間で実行できるようになったと報告しています。
これらは一社だけの話ではなく、業界全体の方向性を示しています。
AIが担う領域は「作業」だけではなくなってきた
以前は「AIにできるのはレポートや分析などの作業系だけ」と思われていました。でも今は違います。
企画・クリエイティブ・戦略策定まで、AIが関わる領域が広がってきています。僕自身、今の業務でAIを使っている場面を挙げると…
- 分析・レポート作成:データの集計・可視化・コメント生成
- クリエイティブ作成:バナー案・コピー案の生成
- 提案資料作成:構成案・文章の下書き
- 戦略策定:競合分析・ターゲット設計のたたき台
- 勉強会・研修資料の作成:内容設計から資料完成まで
これだけ多岐にわたってAIをガッツリ活用できる仕事環境は、広告代理店ならではなのではないかと思っています。むしろAIと密接に業務ができる点は、この仕事の大きな魅力だと思っています。
広告代理店の仕事はなくなるのか
なくなることはない。でも「役割」は変わる
AIがオペレーションを担うようになると、人間に求められる役割が変わります。
今まで「広告運用ができる人」が重宝されていたとすれば、これからは「AIを使ってどう顧客の売上を最大化するかを考えられる人」が求められるようになります。
オプトの発表では、AIエージェントの活用により「人はより高度な戦略支援に専念する」と述べています。つまり「AIに使われる人」ではなく「AIを使いこなす人」が価値を持つ時代になるということです。
今まで注力できなかった仕事に時間を使えるようになる
正直、今まではレポート作成や資料作りに多くの時間が取られていて、本当に価値のある「クライアントの課題を深く考える時間」が十分に取れないことがありました。僕自身、契約書の対応やレポート作成などの作業系の仕事が本当に苦手で、どうしても楽しいと思えない業務だったので、うれしい変化です。
AIがオペレーションを担うことで、企画設計・クリエイティブの質・クライアントとの深い対話に時間を使えるようになる。これは広告代理店の仕事が「なくなる」のではなく「より面白くなる」ということだと思っています。
これからの広告代理店で求められるスキル
万能型AIと特化型AIを使い分ける力
AIと一口に言っても、種類によって得意なことが全然違います。
万能型AI(ChatGPT・Gemini・Claudeなど) 文章生成・分析・戦略立案・提案資料作成など幅広く対応。日常業務のあらゆる場面で使える汎用性が強みです。
特化型AI(目的別に使い分ける)
| AIツール | 得意なこと | 広告業務での活用例 |
|---|---|---|
| HeyGen | AI動画・アバター生成 | 商品紹介動画・広告動画を低コストで大量制作 |
| Genspark | AIリサーチ・情報収集 | 競合調査・市場分析・資料作成の高速化 |
| SUNO | AI音楽生成 | 広告BGM・SNSコンテンツ用音楽の制作 |
HeyGenは、テキストを入力するだけでAIアバターが話す動画を生成できます。従来は動画1本の制作に数日かかっていたところが、数十分で完成するようになりました。広告代理店大手のOgilvyも実際にHeyGenを活用しており、業界での導入が進んでいます。
Gensparkは競合調査や市場分析・資料作成を高速化できるAIリサーチツールです。
実際に僕自身もGensparkを使って、クライアント向けのGA4勉強会資料(全2回分)を作成したことがあります。資料の内容決定から作成まで、トータル3時間で完成しました。通常であれば15時間以上かかる作業量だったと思います。つまり約1/5の時間です。
「こんなに早く終わるなら、もっと早く使えばよかった」と思いましたが、逆に言えば、このスキルを持っているかどうかでクライアントへの提供価値に大きな差が出てくる時代になっています。
「AIを設計できる人」が価値を持つ時代
「ChatGPTを使えます」という時代はもう終わりつつあります。
どのAIを、どのタイミングで、どう組み合わせて使うかを設計できる人間が価値を持つ時代になっています。
「どんな広告を作れば、このターゲットに刺さるか」「このクライアントの課題の本質は何か」——こういった問いを立てる力は、AIには代替できません。
広告代理店で15年培ってきたマーケターとしての感覚は、AIが普及すればするほど希少価値が上がると思っています。
AIスキルを身につけたい人へ
「AIを使いこなしたい」と思っても、何から始めればいいか迷う人も多いと思います。僕自身、最初は独学でやっていましたが、体系的に学ぶことで一気に活用の幅が広がりました。僕は自制心が弱いので独学だと習得スピードが遅く、ただでさえスタートを切るのも遅れている状況だったので、早く一般レベルに追いつきたいという思いでした。
ただ、どれが自分に合うかはやってみないとわからないので、まずはいくつか無料セミナーを受けてみることをおすすめします。
本気でAIスキルを身につけてキャリアアップしたい人
未経験からAI活用!収入アップ実践講座 AIスキル習得とキャリア戦略を同時に学べる実践型講座です。国家資格キャリアコンサルタントが伴走してくれるので、学んだスキルをどう仕事・副業・転職に活かすかまで一緒に考えてもらえます。まず無料個別相談から始められます。
月額でじっくりAIを学びたい人
DMM 生成AI CAMP 学び放題 ChatGPT・Claude・Geminiなど、業務で使えるAIツールを職種別に約1,000レッスンで学べるサブスクサービスです。マーケティング職種向けのコースもあり、広告代理店で働く人にも最適な内容です。入会金なし・最低契約期間なしで始めやすいのも魅力です。まず無料セミナーから試してみてください。
実質0円でAIを学び始めたい会社員
AI CONNECT 経済産業省の補助事業として採択されているAI学習サービスです。雇用契約のある会社員であれば実質0円でAIスキルを学べます。転職支援も併用できるので、AIスキルを武器に転職を考えている人にも向いています。
まとめ:AIは広告代理店の仕事を「なくす」のではなく「変える」
AIで広告代理店の仕事がなくなることはないと思っています。ただ、求められる役割は確実に変わるので、それに合わせて自分の仕事の仕方を変えられなければ「淘汰されるマーケター」になってしまうのではないかと思います。
オペレーションをAIに任せ、人間は戦略・企画・クライアントとの深い対話に集中する——この変化に乗れる人にとって、広告代理店はこれからさらに面白い仕事になると思っています。
HeyGenで動画を量産し、Gensparkで調査・資料作成を高速化し、万能型AIで戦略を考える。こういったAIの使い分けを設計できるマーケターの価値は、AI時代にこそ上がっていくと僕は信じています。
まずは自分に合ったAIスクールでスキルを身につけることから始めてみてください。


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