博報堂から転職する人はどこに行く?

転職

同じ広告代理店に15年いる38歳の僕が、実際に見てきた「博報堂から転職」の話を書きます。

博報堂といえば電通と並ぶ日本の大手広告代理店。ブランド力も高く、給料も比較的高い。それでもなぜ転職するのか、そしてどこに行くのか。実際の転職体験談をもとに整理しました。

これから転職を考えている方、特に広告業界からのキャリアチェンジを検討している方の参考になれば嬉しいです。


博報堂から転職する人が多い理由

裁量権への渇望

博報堂のような大手広告代理店では、どうしてもクライアントの意向に沿った「第三者」としての仕事が中心になります。

実際に博報堂から転職した人の声として、「コンサルタントではなくマーケターとして自分の意思や決断が会社の戦略にストレートに反映される環境で働きたかった」「自分の力で広告のアイデア出しから実現までサイクル全てをやってみたいと考えた」という声が多く見られます。

広告代理店の仕事は様々なスキルが身につく一方で、「自分が直接責任を持って動かす」という感覚が薄くなりがちです。特に大手広告代理店の場合、クライアントの意向に沿って業務を進めることが多く、その物足りなさが転職のきっかけになるケースが多いようです。

ワークライフバランスの見直し

大手広告代理店ならではのハードな働き方が転職理由になるケースも多いです。

「前職の仕事はハードながら楽しかったですが、今後のライフイベント等も考慮するとこの先ずっと続けるビジョンを描けませんでした」という声に象徴されるように、特にライフイベント(結婚・出産など)をきっかけに転職を決断する人が多い傾向があります。

年収アップへの期待

意外に思われるかもしれませんが、博報堂でも年収アップを目的に転職するケースがあります。

「コンペで電通の方に後塵を拝した時から、いずれこの方のいる会社で働きたいと強く思っていた」という言葉からも、より大きな舞台・より高い年収を求めて動く人が一定数います。


博報堂から転職する人が多い転職先

① コンサルティング会社

最も多いパターンの一つが、コンサル系への転職です。

PwCコンサルティング・アクセンチュア・EYストラテジー・三菱UFJリサーチ&コンサルティングなど、大手コンサルファームへの転職実績が多く見られます。

広告代理店でのクライアントワーク経験・データ分析スキル・プレゼン能力は、コンサルの仕事でも高く評価されます。「BtoBのクライアントワークという点で活かせるポイントがある」「コンサルタントとして濃密な体験をしたからこそ、アクションプランを提示できる」という声からも、スキルの親和性の高さがわかります。

② 事業会社のマーケ・広報職

「クライアント側に行きたい」という動機で、事業会社のマーケティング・広報部門に転職するパターンも多いです。

キリンホールディングス・三井不動産・JR東日本など、有名企業への転職実績が見られます。

「自己決定権の少ないクライアントビジネスは不利だと思い、クライアント側の事業会社への転職を視野に入れた」「広告業から事業会社のマーケ職への転職は比較的業務の共通点も多く、スムーズにいきやすい」という声が印象的です。

③ 外資系企業

Google・日本マイクロソフト・日本ロレアルなど、外資系への転職も多いパターンです。

「広告業界の商習慣や課題を理解していたことは役立ちました」という言葉にあるように、広告業界出身者の知識・ネットワークは外資系企業でも価値を発揮します。

年収アップを実現しやすいのも外資系の特徴で、転職時の年収変化が400〜500万円アップという事例も複数見られます。

④ ベンチャー・スタートアップ

新規事業に関わりたい・もっと裁量を持ちたいという動機でベンチャーに転職するケースもあります。

「スケールの大きい新規事業開発をもっとやりたいと思い転職。自分自身の命やキャリアを賭けて挑戦する経験が積みたかった」という言葉は、大手代理店のクライアントワークに物足りなさを感じた人の本音を代弁しています。


博報堂出身者が転職で評価されるスキル

実際の転職体験談から見えてくる、博報堂出身者の市場価値を整理します。

クライアントワークの経験

多様なクライアントと仕事をしてきた経験は、どの業界でも評価されます。「市場やカスタマーの分析をするノウハウ」「芸能事務所やインフルエンサーのマネジメントをする企業とのネットワーク」「色々な広告媒体のメリデメを理解していること」など、代理店時代に積み上げたノウハウは転職後も武器になります。

マーケティング・分析スキル

データ分析・市場調査・消費者インサイトの理解など、マーケティングの基礎スキルは事業会社・コンサル・外資系問わず高く評価されます。

プレゼン・コミュニケーション力

クライアントへのプレゼン・社内調整・関係者との折衝を日常的にこなしてきた経験は、どの職場でも通用する強みです。


博報堂からの転職で気をつけること

転職先によって年収が下がる可能性がある

博報堂の給与水準は比較的高いため、事業会社への転職では年収が下がるケースもあります。実際に「転職時の年収変化:-50〜-1万円」という体験談も見られます。

一方で外資系やコンサルへの転職では年収アップになるケースが多く、転職先によって大きく変わります。転職前に年収についての期待値をしっかり確認しておくことが重要です。

「代理店スキル」が通用しない場面もある

事業会社に転職した場合、「提案する側」から「実行する側」に立場が変わります。代理店では当たり前だった「クライアントに提案して終わり」というスタイルが通用しないシーンも出てきます。

「コンサルタントではなくマーケターとして自分の意思や決断が会社の戦略にストレートに反映される環境で働きたかった」という転職理由の裏側には、この変化への覚悟が必要になります。


転職を考えるなら、まずエージェントに話を聞いてもらう

博報堂のような大手広告代理店出身者は、市場価値が高い傾向があります。転職するかどうかを決める前に、まず自分の市場価値を知るためにエージェントに話を聞いてもらうことをおすすめします。

いやらしい話ですが、転職エージェントからしても平均年収が高く、過去に転職支援実績の多い博報堂出身者は狙い目です。会社を選べる立場にあることが多いので、転職エージェントも自分とマッチする方と出会えるに越したことありません。

転職未遂を何度も繰り返してきた僕が、実際に使ってみて良かったと思えるエージェントだけを紹介します。

広告業界特化エージェント

アドキャリ転職【最もおすすめ】 広告業界特化のエージェントなので、博報堂出身者のスキルをどの業界・職種で活かせるかを具体的にアドバイスしてもらえます。業界内の転職はもちろん、コンサルや事業会社への転職支援実績も豊富です。

マスメディアン 宣伝会議グループが運営する、広告・マーケティング・クリエイティブ職種特化のエージェント。博報堂出身者の転職支援実績も多く、業界内での特命求人も多数あります。

CREATIVE VILLAGE 広告系マーケター・Webディレクターなど、Web業界経験者向けの転職サービス。2年以上の経験者が対象です。

総合型エージェント

リクルートエージェント 業界最大級の求人数を誇る総合型エージェント。コンサル・外資系・事業会社など、幅広い選択肢を比較したい人はここから始めるのがおすすめです。

type転職エージェント 転職支援実績34万人以上の総合型エージェント。首都圏での転職に強みがあります。


まとめ:博報堂からの転職は「選択肢が広い」

博報堂で身につくスキルは汎用性が高く、転職先の選択肢が広いのが特徴です。コンサル・事業会社・外資系・ベンチャーと、幅広い方向性でキャリアチェンジができます。

転職を考えているなら、まず自分が「何を実現したいのか」を整理することから始めてください。裁量権なのか、年収なのか、ワークライフバランスなのか。その軸によって、最適な転職先が変わってきます。

エージェントに話を聞いてもらうだけでも、自分のキャリアの可能性が見えてきます。転職するかどうかは、その後でも遅くありません。

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